オートマとマニュアルどっちがいいか迷った時の判断基準を紹介

最終更新日:2019/12/01

運転免許の取得の時には、オートマとマニュアル、どっちがいいのか悩む方は多いと思います。簡単なのはオートマと聞きますが、将来的にマニュアルで取っておいた方が就職で有利なのでは、と考える方もいるでしょう。
そこで、オートマとマニュアル、どちらを取るかで迷っている方へのアドバイスをご紹介します。
それぞれにメリット・デメリットがあります。それを理解した上で自分に必要なものを選択しましょう。

オートマとマニュアルの違い

自動車というと以前の日本ではマニュアル車が主流、というよりマニュアル車しか存在しておらず、当然運転免許を取得するときもマニュアル車に対応出来る内容で取得していました。

しかし現在では、オートマ車が主流になっています。普通乗用車でマニュアル車を探す方が大変、という印象があるほどです。運転免許に関しても内容が変化して、オートマ車のみ運転することが出来る免許を取得することも可能になっています。

オートマ車とマニュアル車の大きな違いはギアチェンジ部分

そもそも自動車は速度や道路状況によって、必要なギアが異なります。
発進時や坂道を走行するときには、速度よりもパワーが必要になります。

走行しているときにはパワーはそれほど必要なく、速度を維持することが必要になります。

スムーズに走行するための役割を担っているギアですが、オートマ車は走行中に自動でギアチェンジされるので、運転中に特別な操作をする必要はありません。

一方マニュアル車の場合は、ギアチェンジを自らの手で行う必要があります。マニュアル車には自動でギアチェンジをする機能は備わっていません。

ここが両者の決定的な違いだと言えます。

オートマかマニュアルかどっちがいいか迷っている方へ、オートマの特徴

ではより詳しくオートマ車とマニュアル車について見ていきましょう。
ここではオートマ車について紹介していきます。

オートマ車はギアチェンジが自動でされるので、足ではアクセルとブレーキの操作のみ、手ではハンドルの操作のみということが基本的な運転技術になります。

オートマ車のメリット

やはりオートマ車に乗って感じるメリットというと、複雑な運転操作が必要ないので、比較的簡単に車の運転が出来るという点です。

自動的にギアチェンジがされるので、走行もスムーズに感じます。

マニュアル車の場合は、ギアチェンジがうまくいかないとエンストと言われるエンジンがストップした状態になります。

エンジンがストップすると当然ですが車は進むことが出来ません。
エンジンをかけ直すとこの問題は解消されますが、予期せず突然エンスト状態になってしまうとやはりパニックになります。

自分自身がパニックになるだけではなく、周りの車にとっても突然の停止は危険です。
交通量の多い場所であればなおさらです。

実際に私も免許を取得して間もない頃、信号待ち後の発進でエンストしてしまったことがあります。
パニックのあまりエンジンのかけ方すらすぐに思い出せなかったという、苦い思い出が今でも忘れられません。

オートマ車の場合はエンジンを停止させない限り、エンスト状態にはなりません。

オートマ車のデメリット

オートマ車の特徴として、アクセルを踏まなくてもゆっくりと車が発進するクリープ現象というものがあります。
非常にゆっくりではありますが、確実に車は動いているのです。

このクリープ現象による事故は、実際に起こっています。

ブレーキを踏んでいるつもりでも、しっかり踏めていなければ少しずつ動いてしまうので、信号待ちのときに前方の車にぶつかるということがあります。

速度がゆっくりなので、大きな事故になることは少ないですが、事故ということに変わりありません。

しっかり停止していることを確認しないと、誰にでも起こりうることです。

どっちにもメリット・デメリットがある。マニュアルの特徴

次にマニュアル車の特徴について紹介していきます。

マニュアル車の特徴は、なんと言っても車の速度状況に応じて適切なギアを判断し、手動でギアを変えることです。

確かに慣れるまでは簡単とは言えないです。
運転そのものだけに集中してしまうと、周囲への注意力が落ちてしまうので危険でもあります。

しかしマニュアル車の感覚に慣れると、自分でギアの感覚を感じ取り操作出来るからこそ運転していることを実感出来る、という意見も実は多いのです。

教習所でギアチェンジの技術を習わないと操作出来ないですが、反対に習えば操作に出来る技術です。
難しく考えすぎる必要はありません。

マニュアル車のメリット

先ほども触れたように手動でギアチェンジをするなんて大変そう、と感じる方もいるかもしれません。

しかし、この手間をかけるからこそ、車本来の走行を味わうことが出来ると感じる方もいることも事実です。

マニュアル車に長年乗ってきた方だと、自分でギアチェンジのタイミングを作ることが出来る分、オートマ車よりもスムーズな発進や走行が出来るという方もいます。

また、手動でギアチェンジを行うことが出来るということが、燃費の向上にもつながっています。

マニュアル車のデメリット

マニュアル車を乗る上でデメリットと感じる部分は、ギアチェンジを手動で行うことでしょうか。

運転する人によって、この手動で行うギアチェンジはメリットにもデメリットにもなりうるのです。

実際にエンストしてしまったときのことを考慮して、オートマ車限定での免許を取得する人も増えてきています。

教習所の費用や時間数の違いについて

マニュアル車とオートマ車との違いは理解していただけましたか。

それぞれ違いはありますが、周囲に注意して自動車を運転するという義務は変わりません。
運転免許を取得出来れば、当然のように運転出来るわけではありません。
歩行者や他の車両の危険にならない運転をしなければなりません。

そのために教習所に通い、運転に必要な技術や知識、そして意識を学びます。

運転の技術に関して言うと、マニュアル車を運転するためには手動でギアチェンジ出来なければなりません。
オートマ車の技術にプラスしてギアチェンジの方法を学ぶので、マニュアル車対応の免許を希望すると少し講習時間は増えます。

そのため結論からすると、やはり学ぶことが多くなるのでマニュアル車対応の運転免許の方が少し料金が高くなることがほとんどです。

運転についての知識を身につけるための、学科講習の時間は変わりません。
車を運転するための安全な走行についての知識は、マニュアル車でもオートマ車でも変わりはなく、安全で正しい運転をするという意識は全ドライバーに共通して言えることです。

就職を考えるとオートマとマニュアルどっちがいいのか

オートマ車とマニュアル車を比較したとき、どちらにもメリットや特徴があることが分かり、どっちの免許を取得すべきか迷いますよね。

現在ではオートマ車が多くなり、マニュアル車を見かけることはかなり少なくなっています。
自動車販売店に行っても、展示されている車はほとんどがオートマ車です。

運転に自信がない方や、マニュアル車を運転する予定がないと決まっている方は、オートマ限定の運転免許でも問題はありません。

ただ、車を運転する仕事に就く予定の方や、重機などの特殊自動車を運転する予定のある方はマニュアル車対応の免許を取得することをおすすめします。

普通自動車ではオートマ車が主流になっているということで、全ての自動車がオートマ車ということではないのです。
重機やバスなどの特殊で大きな自動車は、まだまだマニュアル車が多く活躍しています。

将来のことは確実にはわからないと思いますが、可能性があると考えるのならマニュアル車の運転にも対応出来る方がいいでしょう。

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