車の予期せぬバッテリー上がり。これから出かけようと思っている時に、車のエンジンがかからないと焦ってしまいますよね。
そこでバッテリー充電器を使用した場合、充電にはどの位時間がかかるのかをご紹介いたします。
充電にかかる時間は、車の充電状況、また普通充電か急速充電かによって違いがあります。急速充電をする際には注意が必要となりますので、ディーラーなどプロに頼むことを考えましょう。
バッテリーの充電器を使用した場合に要する時間
エンジンを切った状態でバッテリー内の電力を使い果たすとバッテリーが上がってしまい、エンジンをかけることができなくなるので、バッテリーの充電器を用意して充電を行うことでエンジンをかけることができます。
充電器での充電は自宅の電源を使用してできるので、カー用品店やインターネット通販で購入しましょう。
バッテリー充電器は約4,000円から販売されており、高性能なものでは30,000円以上するものもあります。
バッテリーの充電器を使用した場合の時間の目安
高価なものは早く充電を済ませることができますが、それでも8時間程度かかってしまいます。
早く充電を済ませて車を使いたい場合は、急速充電という方法もあります。
急速充電は30分ほどで充電をすることができますが、エンジンがかけられる程度までの応急措置としての充電なので、用事が終わったあとに時間をかけて完全充電を行うか、長時間走行してバッテリーに充電させるかをする必要があります。
急速充電は完全充電よりもバッテリーを痛めやすく、バッテリーの爆発の可能性もあり危険な作業になります。
急速充電を行う場合はロードサービスを呼ぶか近くの整備工場などに相談しましょう。
バッテリーの価格は車種やバッテリーのサイズで変わってきますが、軽自動車ではおよそ4,000から、普通車ではおよそ5,000円から販売されています。
一度バッテリー上がりをおこしたバッテリーは性能がかなり落ちてきます。
充電行ったとしてもバッテリー上がりを起こしやすくなっていますし、値段もそれほど変わらないのであれば、バッテリーの充電器を用意するよりはバッテリーの交換をおすすめします。
バッテリーを充電器で充電する場合も、充電状態によって時間が異なります
カーバッテリー充電器でゆっくり完全充電させる場合、バッテリー中にどれだけの電力が残っているかによって充電時間は変わります。
- ドアを開けた時の室内灯が点かないほど放電されてしまって充電がほぼゼロの場合は、およそ12時間かかります。
バッテリーの温度が温かくなってくれば、充電は完了です。 - また、セルは少し回るけれどもエンジンの始動はできないほどの状態であれば、およそ8時間かかります。
- セルの回り方が弱い程度であれば、およそ6時間で満充電になります。
過充電を防ぐために、タイマー付きの充電器を使用することをおすすめします。
バッテリー上がりを急速充電器を使用する際の時間と注意点
急速充電は短時間でエンジンを始動させられる程度までの充電を、急速充電器を使って行います。
緊急時以外は長時間走行させるか、カーバッテリー充電器での完全充電を行いましょう。
バッテリーには車に合わせたサイズのほか、メンテンナンスを行う必要がある開栓型とメンテナンスの必要がない密閉型に分けられます。
バッテリーには鉛と電解液として希硫酸が使われており、充電によって水素ガスが発生しますが、密閉型のバッテリーでは水素ガスの逃げ道がないために膨張して爆発してしまう可能性があり、やけどの危険があるので急速充電は行うことができません。
急速充電は完全充電とは違って危険な作業なので自分では行わず、ロードサービスを呼ぶか近くの整備工場などに相談し、充電器で作業してもらうかバッテリーの交換をしましょう。
また、放電しきってバッテリー上がりを起こすとバッテリー内の電極に鉛と硫酸の化合物が付いてしまい、性能がかなり落ちてしまい長期間の使用には耐えられません。
HVやEVにはバッテリーが2つ付いています
多く見られるようになったハイブリット車や電気自動車は、主に電気の力で走るのでガソリンで走る車と比べてかなり多くの電力を必要とします。
通常ガソリン車に装備されているバッテリーは1個で、車の大きさによってバッテリーの大きさが違い、また、電力を多く消費するカーオーディオなど電装品に力を入れている車は容量の大きいバッテリーが取り付けられています。
車を走らせるための電力用のメインのバッテリーには大きさは小さくても容量の大きいニッケル水素やリチウムイオンのバッテリーが使われており、補助バッテリーはガソリン車と同じバッテリーが使われていることが多いので、バッテリー上がりを起こす可能性があります。
補助バッテリーが上がってしまうとシステムが作動しなくなってしまうので、車を動かすことができなくなってしまいます。
HV車は充電が少なくなればガソリンでの走行に切り替わってバッテリーへの充電を行います。
EV車は専用の充電器や充電スタンドで充電をします。
100Vではおよそ14時間、200Vではおよそ2時間で満充電にすることができます。充電スタンドなどでの急速充電では、およそ20分で80%の充電をすることができます。
すぐに出掛けたい場合のバッテリー上がり対処方法
充電をする時間がなくすぐにエンジンをかけなければならないときは、ほかの車とブースターケーブルで繋ぎ、ジャンプスタートをしましょう。
ブースターケーブルは赤と黒のケーブルが1本ずつの2本1組になっています。
赤いケーブルはプラス側、黒いケーブルはマイナス側に繋ぎます。
事故を防ぐために、順序をしっかり守って作業しましょう。
まずはブースターケーブルを用意し、近所に助けてくれる車がいるかどうか探しましょう。
助けてくれる車が見つかったら、ブースターケーブルの長さに合わせてお互いの車をブースターケーブルが届く距離に向い合わせに停めます。
ここで、助けてくれる車を「田中さん」と仮定します。
ジャンプスタートをする前に、「田中さん」のエンジンは切らずにかけたままにしておき、バッテリー上がりを起こした自分の車のエンジンのスイッチがオフになっていることを確認します。
まず最初にプラス側の赤いケーブルから繋ぎはじめます。
自分の車から「田中さん」へ。
次にマイナス側の黒いケーブルを繋ぎます。
「田中さん」から自分の車の金属部分に。
全て繋ぎ終わったら、「田中さん」の車のアクセルを踏んでエンジンの回転を少し上げ、自分の車のエンジンをかけます。
エンジンがかかったら、逆の順番にケーブルを外していきます。
ほとんどはこれでエンジンがかけられますが、バッテリーの放電状態によってはかかりにくいこともあります。
エンジンがかからない時にはブースターケーブルを繋いだまま数分置き、もう一度「田中さん」の車のアクセルを踏んでエンジンの回転を少し上げながら、自分の車のエンジンをかけます。
電装品の電源を切りバッテリーに充電されるまで、1時間程度走行するようにしましょう。
近くの整備工場やロードサービスに連絡して来てもらいましょう。