タイヤのホイールの外し方と付け方を正しく理解しましょう

最終更新日:2019/11/24

インターネットなどでタイヤを購入した場合、古いタイヤからホイールを自分で外して組み換えようと考える人も多いでしょう。

しかし、正しい外し方を理解しないと、せっかくのホイールに傷がついてしまう可能性もあります。

今回は、タイヤのホイールの正しい外し方について説明します。タイヤがついたまま行う方法と外してから行う方法をご紹介しますので、参考にして下さい。

また、外した後のホイールはきれいに洗ってから付けるようにしましょう。洗い方と付け方についても詳しく説明します。

タイヤのホイールの外し方の手順について【タイヤがついたまま行う場合】

車のタイヤは、車についている状態で「タイヤ」と呼んでいますが、正確には黒いゴムの部分がタイヤで、中央にある金属の部分はホイールです。

タイヤの組み換え工賃の目安

タイヤが磨り減ったりゴムが劣化すると新しいタイヤを購入しますが、大抵ホイールはそのまま使用します。
そのためにホイールとタイヤを分離して新しいタイヤとホイールを組み合わせる作業(組み換え)が必要です。

この作業は通常はタイヤを購入したタイヤ屋さんやガソリンスタンド、ディーラーなどで行ってもらい、自分で行うという方は少ないでしょう。組み換えは慣れていないと大変な作業で、力と技術が必要です。

タイヤ屋さんなどで行ってもらうと一本につき小さ目のタイヤで1、000円程度、大きめのタイヤでは2,000円程度の工賃がかかりますが、自分でその作業を行うことを考えると払うに値すると思われます。お店によって工賃は異なるので、事前に確認しておくと安心です。

 

組み換えは一度限りではなく車を所有している限り定期的に行う必要がある

世の中では様々なサービスが充実しており、お店などで代金を支払うとそのサービスを受けることができます。自分で作業を行わなくてもよい快適さは得られますがお金が必要です。出来る事は自分で行うと、節約にもつながります。何でも自分でできるというのは他人に頼らなくても良いので時間の制約等も無く、余計なストレスが生じません。

組み換えは技術と力の要る作業ですが、何度も行っていると段々とスムーズにできるようになってきます。
一度試みてみるとよいかもしれません。

タイヤを車から外す方法

タイヤ交換を自分で行う方は多く、タイヤの組み換えを考える程の方では既に周知の事と思われます。

タイヤをジャッキアップする前にタイヤのナットをレンチを使用して緩めます。

車体をたくさん上げると安定性が悪くなります。タイヤが地面から離れる程度で充分です。

余計な労力はできるだけ省きましょう。
車体を持ち上げたら更にナットを回して緩め、手で外します。

私はクロスレンチでナットを最後まで緩めるとカシャーンとナットがホイールの上に落下しました。高級でも何でもないホイールだったのでなんて事はありませんでしたが、傷をつけたくない方は最後は手で外すようにしましょう。

タイヤは車軸から傾けて引っ張ると引っ掛かって外れません。真っ直ぐに引き出して外しましょう。

タイヤはかなり重たいです。地面に膝をついて作業すると腰に負担がかかりません。

取り外したタイヤからのホイールの外し方

タイヤとホイールを分離する作業では、タイヤレバー、もしくはビードブレーカーという専用の道具が必要です。

「ビード」とはタイヤの端の部分でホイールに固定される部分

このビードをホイールから外すのに力が必要なのですが、ビードブレーカーという専用の道具を使用すると簡単に外すことができます。

さすが専用の道具なだけあり、ビードブレーカーを使用すると容易にビードを落とす事ができます。

道具に頼らずにタイヤレバーで人力で行う場合にはコツと力が必要で、タイヤとホイールの間に差し込んで手元を押し下げてえぐるようにして外します。

ビードを落としたらタイヤはホイールの内側にある状態なので、タイヤの縁をホイールの外側に出します。

タイヤレバーを使って一部ずつ行うのですが、これも容易ではなく力の要る作業です。引き出す部分と反対側のタイヤはホイールの最も引っ込んだ部分にくるようにして行うと引っ張り出しやすくなります。

全てをホイールの外側に出せたら、今度はタイヤの内側も同様にビードを落とします。裏側のビードも落ちたらタイヤからホイールを外します。

これでタイヤを外す事ができました。ホイールには空気穴があり、ホイールの裏側にも出っ張っています。作業を行うときには終始空気穴を傷つけないように気をつけましょう。そのためタイヤを外す作業は空気入れの穴が無い方から行いましょう。

タイヤからホイールを外したら、きれいに洗いましょう

ホイールはとても汚れています。その役割を考えると当然の事で、雨の日もどろどろの水たまりも文句を言わずに走ってくれたホイールをこの機会にきれいに洗ってあげましょう。

私は水とブラシで洗っていますが、ブラシを使用すると細かい傷が付く場合があります。ホイールに細かな傷でさえもつけたくないという場合には洗車用のスポンジを使用するとよいでしょう。油汚れなどが付着していて水だけでは取れない場合には車用の洗浄剤を使用して下さい。仕上げに錆び止めを塗布することをおすすめします。

ホイールの正しい付け方も理解しましょう

古いタイヤが外れたらもう作業は半分以上終わったようなものです。新しいタイヤを付ける作業は、古いタイヤを外す作業ほど大変ではありません。

タイヤを付ける前に、内と外の向きが指定されているかどうかを確認する

決まっている場合には間違えないようにセットします。タイヤを入れやすいようにビードに潤滑剤を塗ります。
これによりビードをホイールに入れる作業が行いやすくなります。シリコンスプレーなどで代用する場合もあるようですが、専用のワックスが販売されているので購入して使用すると安心です。

  1. タイヤの内側を上にして置き、タイヤレバーを使用してホイールを中に入れます。
    ※この時に、タイヤに空気入れの部分に位置するマーク(黄色いインク)が付いている場合は、そのマークの部分にホイールの空気入れがくるようにセットします。
  2. タイヤを裏返してタイヤレバーを使用してビートをホイールの内側に入れます。
  3. ガソリンスタンドなどで空気を入れてもらうとビードが出て完了です。

ホイールの外し方と付け方をしっかりと理解して、ホイールを傷つけないようにしましょう

とにかくホイールに傷をつけたくない、という場合には慎重に作業するポイントがあります。
まずはタイヤを外す時です。

ナットを最終的に取るときは必ず手で行うこと

そして、タイヤを取り付けるとき、最初にナットを嵌めるときも滑って落としやすいものです。手でナットをしっかりと持ち、手で締められる範囲まではレンチを使用しないで手で締める、仕上げにレンチで締めるようにしましょう。

タイヤを外すときにホイールに付いている空気入れを傷めてしまう場合があります。空気入れの部分は細くて華奢なのでタイヤやタイヤレバーが当たらないように気をつけましょう。

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