ブレーキからキーキー音!バイクのブレーキ鳴きの原因と対策

最終更新日:2019/11/11

ブレーキを運転しているとき、バイクのブレーキからキーキー音がした経験がある人もいるのではないでしょうか。バイクから音が鳴ると、そのまま乗っても問題はないのか、心配になってしまうものです。

バイクの詳しい知識がないと、音の原因や対処法がわからないことが多いものです。

ここでは、、バイクのブレーキからキーキー音がなる時の原因と対処法についてお伝えします。

どんなことが原因になっているのかを知って対策を行い、バイクで安全に走行できるようにしましょう。安全なバイクで楽しいツーリングを楽しんでください。

バイクのブレーキからキーキー音!そのまま乗ることについて

バイクでの故障は事故につながり、むき出しの体では命にも関わってくるので、できるだけ不安を取り除いていきたいものです。ブレーキからの異音がどのような原因からくるものなのか把握し、不安を取り除いていき、快適なツーリングライフを送りましょう。

バイクのブレーキを作動させたときに聞こえる「キーキー」といった音は、ブレーキ鳴きと呼ばれ、様々な原因で起こります。

直接またがって運転するバイクは、異音が聞こえにくい車の車内と違ってとても聞こえやすく、異変にすぐに気付きやすくなっています。

異音に気付いたときにはその音の特徴をよく聞いて、そのまま乗っても大丈夫なのか、故障によるものなのかを早めに確認し、対処するようにしましょう。

バイクのブレーキからキーキー音がする原因・傷や歪み

バイクのブレーキから聞こえる異音には、原因によってキーキー音のほかにもいろいろな音が聞こえることがあります。

シャッシャッシャッと走行中に回転に合わせて一定のリズムで異音がする場合は、ディスクローターに傷や歪みが発生してる可能性があります。
この場合、ブレーキディスクとブレーキパッドの間に小石が挟まるなどして起こることがほとんどで、歪みが発生するとディスクローターとブレーキパッドがうまく接触できなくなり、異音が発生してきます。

歪みの程度がが小さくても、そのまま走行を続けると編摩耗を起こし歪みが大きくなってしまうほか、ブレーキの効きが悪くなって事故にも繋がってしまいます。

歪みの程度が小さければディスクローターを研磨することで歪みを改善でき、キーキー音はなくなりますが、傷や歪みが大きい場合はディスクローターを交換しなければなりません。

基本的にはディスクローターもブレーキパッドも消耗品ですから、不安が残る場合には思い切って交換してしまいましょう。

ブレーキのキーキー音は遊びの調整が原因のことも

車やバイクなどのブレーキには、適度に「遊び」が調整されています。

ブレーキレバーを握ったりブレーキペダルを踏み始めてから実際にブレーキが効き始めるまで、少し効かない部分があるのを感じたことがあるでしょう。
それを「遊び」と言います。

遊びが少なすぎると、少し踏み込んだだけでブレーキが効いてしまって急ブレーキになりやすく、遊びが多すぎるとブレーキが効くまでに時間がかかってしまってブレーキの遅れで事故につながりやすくなってしまいます。

適度に調整することがとても大切です。

バイクの整備として自分で社外品のブレーキパーツなどに交換した場合ときは、しっかり最終確認や調整を行わなければならず注意しなければなりません。
ブレーキパーツを交換したことによってキーキー音が発生してしまった場合、ブレーキレバーやペダルの遊びの調整が適切でないために、ブレーキキャリパーのピストンの戻りが悪くなったり油圧がかかったままになってしまいブレーキの引きずりを起こしている可能性があります。

ブレーキが引きずってしまうと常にブレーキが少しかかっている状態になり、ブレーキパッドの減りがとても早くなります。

この場合は異音の他に、走行後にタイヤ周りが異常に熱くなったり、バイクを押して歩くと重たく感じて気付くことができます。

通常はブレーキを引きずらないように適度に遊びが調整されていますが、自分で社外品のブレーキパーツに交換した場合などには、遊びの調整をしっかり行いましょう。

新品のバイクのブレーキもキーキー音がすることが

納車したての新品のバイクで気持ちよく走っているときに、ブレーキのキーキー音が鳴ってしまって不安を感じることがあります。

新車のバイクのブレーキのキーキー音の原因

新品なのにおかしいと感じてしまうかもしれませんが、新品のパッドとディスクローターがまだ馴染んでいないためにブレーキ鳴きを起こしてしまうことがあります。

走行距離を重ねていくと徐々に馴染んでくるので心配ありません。

どうしても気になるようであれば、面取りやブレーキ鳴きの予防グリスやスプレーを使ってみてはどうでしょうか。
面取り作業は、ブレーキパッドの角をやすりで落として整えます。

同じように、ブレーキパッドを新品に交換したときにもブレーキ鳴きを起こすことがありますが、馴染んでくれば自然にキーキー音は消えていきます。いくら走っても消えない場合はほかにほかの不具合や故障の可能性があるので、速やかにバイクショップなどに点検に出しましょう。

バイクのブレーキからするキーキー音の対策

走行中に聞こえるキーキー音などの異音は、前後どちらに発生しているかよく聞いておきましょう。

他にもゴリゴリという感じの異音がすることがあります。

ゴリゴリという感じの異音はブレーキパッドが限界以上に摩耗し、ベースプレートまで到達してしまって起こります。
このまま走行を続けるとディスクローターが削れていってしまい、修理がかなり高額になってしまいます。
ゴリゴリ音に気付いたときには、早急にブレーキパッドを交換しましょう。
250㏄以下のバイクでは車検がないため、気付きにくいことがあります。

また、車のブレーキパッドではキーキー音で摩耗を知らせる金属製のインジケーターがついていますが、バイクのブレーキパッドについていないことがほとんどです。
日頃からパッドの残量をこまめに確認するようにしましょう。

バイクのキーキー音の点検をするにはまずセンタースタンドで立て、前後それぞれ手で回してみて異音があるか確認しましょう。

ディスクローターに異常がある場合は、手で回すだけで回転に合わせて一定のリズムで異音がします。

スプレーやグリスを塗ることでおさまらない異音の場合は、ブレーキ周りのパーツ交換やオーバーホールが必要になってくるので、バイクショップに相談してみましょう。

事故やけがに繋がりやすいバイクの整備には、早めの点検と修理がとても大切です。

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