車のヘッドライトの曇りは何が原因?クリアな状態を保とう

最終更新日:2019/12/03

車のヘッドライトに曇り。
見た目も悪いですしヘッドライトはクリアな状態にしたいものですが、何が原因で曇ってしまうのか気になるところです。
そこで、ヘッドライトの曇りについて、原因や対処法について詳しくご説明します。
それぞれ予防法もありますので、クリアなヘッドライトを保つためにもぜひ試してみてはいかがでしょうか。
それではご覧ください。

車のヘッドライトの曇りが気になる!なぜライト内が曇るのか

車のヘッドライトが曇る原因を考えていきましょう。

車のヘッドライトの内側が曇る一番の原因は「結露」

ヘッドライトを点灯させると電球がかなりの高温になり、ヘッドライトユニット内も高温になります。

何らかの理由でヘッドライトユニット内に水分が入り込んでしまった場合、高温になって蒸発した水分が消灯後に外気温まで温度が下がることで結露が発生してしまいます。

ヘッドライトの高温と外気温ではかなりの温度差があるので、結露を起こしやすくなってしまうんです。

とはいえ、水が入ってしまうとショートしてしまう危険がありますから、ヘッドライトユニット内には水が入らないように作られています。

では、水が入らないように作られたヘッドライトユニット内になぜ水分が入ってしまうのか見ていきましょう。

1.バルブ交換時に水分が入ってしまう

バルブの交換作業で部品を外すと、裏側の開口部から水分や湿気が入りやすくなり、完全に防ぐことはなかなか難しいものです。

雨上がりで湿気の多い時には、バルブの交換作業は控えましょう。洗車のついでに交換をする場合には、ボンネットから水が垂れてしまったり、ヘッドライトユニットの周りの水分が中に入ってしまうことがあります。この水分が蒸発して曇りを引き起こすので、洗車後は細かいところまで拭き上げをし、しっかり乾かしてから作業しましょう。

2.バルブがしっかり差さっていなかった

短時間で簡単にできる作業なので自分で交換することが多いヘッドライトバルブですが、しっかり挿し込まれていないことがあります。

爪のような突起の向きが合っていないとピッタリはまらないので挿し込めませんし、まっすぐにしたつもりでも斜めになって隙間ができていることもあります。
ヘッドライトと同じようにポジションランプでも回し方が足りないためにきちんと固定されていないことがあります。

挿し込み方が甘いと隙間から湿気がどんどん入ってしまうので、パチンとはまった感覚があるまで回しましょう。

3.通気口が詰まってしまう

ヘッドライトユニットの裏側には見えないところに通気口が2か所ついています。
完全に密閉されているとヘッドライトを点灯させた時に発生するバルブの熱で空気が膨張し、中の圧力が高まって薄いガラスでできたバルブはすぐに割れてしまいます。

圧力を下げてバルブの割れを防ぎ、中の空気が少しずつ入れ替わることで湿気による曇りを防いでいる通気口が付いており、ヘッドライトユニット内にホコリなどが入らないようにフィルターがついています。

フィルターがホコリなどで詰まってしまうと中に入ってしまった湿気が抜けにくくなり、曇りの原因になります。

4.コーキングの劣化

ヘッドライトの周りの隙間を埋めるように、コーキングが施されています。
経年劣化によって硬くなってしまうことでコーキングに隙間やヒビが発生し、中に水分が入ってしまって曇りを引き起こします。
この場合はコーキングをし直す必要があります。

5.防水のパッキンの劣化

バルブについたゴム製のパッキンが劣化することで湿気が入ってしまうことがあります。

車のヘッドライトレンズの曇りを取り除くには

湿気によって発生してしまったヘッドライトの内側の曇りは、どうすれば取り除くことができるのでしょうか。

水分の新たな侵入を防ぐ対策をし、自然と中の湿気が抜けるまで待つ

どこが原因で水分が侵入してしまったのか確認をし、それに合った対策をします。

新たな水分の侵入が無ければ、通気口から自然に湿気が抜けていきます。

それでも自然に湿気が抜けなかった場合は、晴れた暖かい日にバルブを外してしばらく置き、中を乾燥させましょう。

車のヘッドライトの曇り、よく見ると外側の黄ばみが原因だったということも

中の湿気で起こった曇りではない場合は、レンズの外側の劣化によって曇ってしまっているかもしれません。

ヘッドライトのレンズはポリカーボネートという樹脂で作られており、樹脂は長期間紫外線にさらされることでどんどん劣化し、黄ばみを発生させます。

黄ばみが出てしまうとヘッドライトの明かりが遮られライトが暗く感じる

あた、黄ばみがひ酷く出てしまうと光量が足りなくなってしまい車検に通らなくなってしまうので、早めに黄ばみ取りなどを行って対処しましょう。

樹脂はガラスよりも柔らかく、傷が付きやすい特徴があります。
走行中に飛んできた小石や砂でレンズの表面に傷がつき、小さな傷がたくさん積み重なると曇ったようになってしまいます。飛んでくる小石や砂は防ぐことができないので、曇りのようにひどくなってしまった場合にはレンズの交換やヘッドライトユニットの交換が必要になります。

車のヘッドライトの曇りが黄ばみによるものだった場合の対処法

ヘッドライトの黄ばみは、自分で取り除くことができます。

ヘッドライトの黄ばみ取り、などと書かれた商品がいろいろ販売されていますから、試してみましょう。

研磨剤の成分が含まれているので、布につけてゴシゴシこするだけで黄ばみが取れていきます。
表面を薄く削り取ることになるので、最後にクリアのコーティングをしましょう。

黄ばみ取り剤で根気よくこすっても取れない場合は、プロにお任せしましょう

カー用品店などでやってもらうことができます。

また、経年劣化が原因なので、コーキングなども劣化している可能性があります。

その場合は、ASSY交換をしてしまいましょう。

ASSY(アッシー)交換とは、細かい部品ごとではなく丸ごと交換してしまうことを言い、費用はかかってしまいますがヘッドライトユニットを丸ごと交換してしまう方法もあります。

曇りや黄ばみを予防し、ヘッドライトをクリアに保つには

古くなって黄ばむ前や黄ばみを取った後に、曇りや黄ばみを再発させないように予防していきましょう。

黄ばみの一番の原因は紫外線

できるだけ日陰に置いたり、車庫やカーポートに駐車するようにしましょう。
少し手間はかかりますが、ボディーカバーをかけるのもいいでしょう。

紫外線を防ぐヘッドライト専用のUVフィルムで保護することもできます。
手軽に貼りつけられますし、フィルムが汚れてしまっても簡単に貼りかえることができます。

ハロゲンバルブの点灯による高温を避けるために、LEDバルブに交換してみるのもいいでしょう。
費用はかかってしまいますが、外気との温度差がかなり少なくなります。
また、ハロゲンバルブよりもかなり明るくなりますよ。

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