車を洗車していると、ふと車の樹脂パーツがくすんでいる?そう感じたことがある方は、少なくないはずです。
黒かった樹脂がグレーや白っぽくなる事を白化といい、長年使用をしていると仕方がないとも言えるでしょう。
しかしできれば、車を購入したときのような黒さを取り戻したいですよね。ここではメラミンスポンジを使った樹脂パーツの色を復活させる方法、またメラミンスポンジを使う際の注意点についてご紹介をいたします。必ず最後までお読みになり、注意点なども確認した上で作業をなさってくださいね。
車の未塗装樹脂パーツが白化する理由
車の窓枠部分や、サイドミラーの根元、ワイパー、フロントのカウルトップ部分など樹脂でできているパーツ。ボディをピカピカに磨いても、樹脂部分が白く褪せているとなんだか古い印象になってしまいますよね。しかしこちらは経年劣化しやすく、時間の経過と共に白く褪せてきたりくすんできたりしやすい部分なのです。ある程度仕方が無い劣化ではありますが、白化を加速させてしまう原因をチェックしておきましょう。
紫外線が影響する
直射日光を浴び続けるのは、車のボディやライトにももちろんですが、樹脂パーツにも影響を与えます。紫外線の熱エネルギーが車の劣化を早めるのです。極度に色褪せしてしまったらコーティングしても遅いので、早めに対策をとっておきましょう。
雨濡れ
雨に濡れて、そのまま汚れが付着したまま乾燥すると、水シミとして残ったりします。タオルでゴシゴシこすっても取れづらいです。
メラミンスポンジで車の樹脂パーツが蘇る?その方法とは
白化してしまった樹脂部分は、メラミンスポンジを使って研磨することで黒く戻すことができます。
メラミンスポンジは洗剤を使わず水に濡らすだけで使える樹脂性のスポンジ
たくさんの細かな網目がやすりのような役目を果たし汚れを削り取ってくれます。
これを白化してしまった車の樹脂部分に使ってみましょう。
ボディや塗装部分にメラミンスポンジが当たると傷がつくおそれがありますので、マスキングテープで保護しておくといいです。
- 濡らしたメラミンスポンジを樹脂部分に当てて、適度な力で擦っていきます。
- 白化した部分が研磨されて、徐々に黒さが復活してきます。
コーティングする際の下地づくりにも適しています。車内の樹脂ステップ部分の靴底汚れなどにも使えますよ。
メラミンスポンジで車の樹脂パーツを磨く際の注意点
ボディには絶対使わない
メラミンスポンジは削って汚れを落とすため、ボディ部分に使うと塗装やコーティングが落ちたり、傷がついてしまいます。
ボディ部分には絶対に使わないようにしてください。
力の入れすぎに注意する
メラミンスポンジは研磨スポンジのため、しっかり落とそうと力を入れすぎると、かえって傷になってしまうことがあります。
この傷が後々響いて、汚れが入り込んでしまったりまた白化してしまいやすくなったりしますので、まずは目立たない部分で軽めの力で落ち具合を試すようにしてください。
表面を削っているだけに過ぎない
メラミンスポンジを使って樹脂パーツの白化を取るという方法は、結局のところ表面を削っているだけなので、カウルトップの細かい穴部分など届きにくいところは白いままで、逆に目立ってしまうなんてこともあります。
メラミンスポンジ以外で樹脂パーツを復活させる方法
メラミンスポンジを使う以外で樹脂パーツを復活させる方法は、やはりコーティングをすることでしょう。
何も新車に限らず、白化させてしまった後でもコーティングは有効
樹脂部分の色を黒く戻し、そのまま保護して白化させにくくしてくれます。頻繁にお手入れするのも大変なので、樹脂パーツはあらかじめコーティングしておくことをおすすめします。
未塗装樹脂用のコーティング剤はカー用品店などで手に入れることができます。価格帯は1,000円~5,000円と幅広く、耐久性など高性能なものは価格もそれなりです。市販のコーティング剤を使った作業手順としては、樹脂部分を綺麗にしてから、液剤を塗るだけという簡単なものが多いです。
樹脂の劣化具合によってはムラになったり難しい場合もあるのでその場合は専門店に頼むのがおすすめです。
車の樹脂パーツの白化を防ぐ方法
なるべく紫外線を避ける
紫外線は樹脂パーツの白化だけでなく、ヘッドライトの黄ばみ、ボディの色褪せなども起こします。
- 青空駐車を避け、屋根のあるところに停める
- 駐車時はUVカット機能のカバーをかける
- 車庫の中に入れる
などの対策をして、できる限り紫外線による劣化を避けましょう。雨汚れも同様です。青空駐車になる時は、せめて前方を北向きにして駐車するだけでも違います。
納車時にコーティングしておく
これができたら一番良いですね。白化してしまう前にコーティングしておくこと、その後も定期的にメンテナンスを続ければ白化は防ぐことができます。
もしくは白化に気づいた早めの時点で行うだけでもちがいます。白化は進行してしまうと白く粉が吹き出たり、そうなってくるとかなり劣化が進んでいる証拠ですので、いずれにしろコーティングは早いうちに行っておきましょう。